Pain du Soleil(パン ドゥ ソレイユ) 宮川木綿子

パンに真剣に向き合うために始めた店
―お店を始めた経緯を教えてください。

 高校を卒業してパンの専門学校に行ってから1年くらいパン屋で働いていたのですが、他にやりたいことがあって別の道にいったので、ずっとパン作りをしてきたわけではないんです。子どもが幼稚園に入ってからママ友と自宅でパン教室みたいなことをやっていた時に、ふと「もっとパンを真剣に作りたい」と思うようになったんです。たぶん、性分的に一つのことに没頭してやり続けるたちなので、ある瞬間にパン作りのスイッチが入っちゃったんだと思います。それからはどうしたらもっと美味しいパンが出来るのかを研究するみたいにパン作りをしていたのですが、自宅ですと出来るパンの量に限界がありますし、出来たパンを食べるのにも限界がありますので、夫にお願いをしてこの店をやらせてもらうことにしたんです。だから、店を始めた今でも研究の延長線上にありますので、日々新しい発見がありますし、美味しいパンにはゴールがありませんので、毎日楽しんでパン作りをしています。

いつも新しいパンに出会えます。
―パンの特徴は?
 
色々な酵母を試した中で、白神山地で見つかった白神こだま酵母が私が求めているパンに一番近いので、白神こだま酵母の生種を使ってパン生地を作っています。小麦は様々な産地の物を10種類くらい用意して、季節や作るパンに合わせて配合をしています。パン生地はじっくり寝かせて発酵させた方が味に深みが増しますし、時間を掛けることでブレンドした小麦同士の味が合わさっていきますので、仕込みには1日掛けています。
 
定番のパンや力を入れている全粒粉パンやライ麦パンは大体いつも用意していますが、今回はこんなパンを作ろうとか、こうしたらもっと美味しくなるのではとか自分の中で色々考えてパン作りをしていますので、その日によって出来上がるパンは違いますし、同じ日でも時間帯によって違っていますので、いつ来て頂いても新しいパンに出会って頂けると思います。ただ、逆にこの前のあれが食べたいと来て頂いても、まったく同じものはなかったりしますので、どのパンが今あるかはインスタをチェックしてから来て頂くとよいかと思います。

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お客さまのおかげで自分の技術が上がっています。
―お店をやって良かったことは?
 
パン作りの技術には終わりがないので、磨けば磨くほど技術は上がっていくのですが、それには自分だけでは限界があり、他人からの評価が大切になります。だから、うちは普通のパン屋のように自分でピックアップするスタイルではなく、対面販売のスタイルにして、お客さまの声を直に聞けるようにしています。
 
お客さまからの美味しかった、美味しくなかったの意見は参考になりますし、こんなパンが欲しいとの要望を頂ければそれに合わせて作ることで、自分が出来ることが少しずつ増えていっています。堅いパンが欲しいとの要望があればお好みの堅さのパンを作りますし、食事制限があるから塩分控えめであればそれに合わせたものも作ります。まだまだ出来ないこともありますが、お店を始めて5年が経ちお客さまのおかげで技術はアップできていますので、この店を始めて本当に良かったと思っています。

パン作りを精一杯やっていきます。
―今後の目標は?
 
私がパンを作れているのは、素材を生産してくれる方がいて、私のパンを食べてくれる方いて、そしてパン作りを応援してくれる家族や仲間がいるからです。だから、日々のパン作りには感謝しかありません。その感謝を伝えるためにもパン作りをこれらからも続けていきたいと思いますし、パンを通してもっと社会へ貢献できればと思っています。パン作りの技術をより向上していくことで自分が出来る範囲が広がっていき、もっと多くの他人のためになることが出来ると思っています。これらからも精一杯パンに真剣に向き合っていきます。

Pain du Soleil(パン ドゥ ソレイユ)

住所:所沢市宮本町1- 4-21 [地図
アクセス:航空公園駅西口徒歩8分
営業時間:オープンはインスタグラムを要確認 10:30 ~ 16:45
定休日:日曜日
インスタグラム:https://www.instagram.com/pain_du_soleil/h
TEL:04-2006-6156

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