所沢在住で画家として活動をしているみやじまみほこさん。油絵を中心に様々なコンクールで賞を受賞している。作品に込めた想いは「実風景や心象風景、人物画などリアルな写実的な絵を描いていますが、絵の中にある風の音やその場所の匂い、人の息づかいを感じてもらえるよう想いを込めて描います。」
みやじまさんの転機は5年前。知り合いから音楽教室の会報誌の仕事を紹介され水彩画に挑戦をした。今までも水彩画は描いてはいたが、その仕事で気付いたことは「私って水彩画に向いているかも。」油絵とは違い水彩画は表現したい色を作りやすい。油絵は力強くシャープな表現を、水彩画は淡いソフトな表現をそれぞれ実現出来る手法であり、みやじさんの中の2面性を描き出すことが出来るようになった。
そして今年、水彩画による絵本を2冊発刊することとなった。「絵本の仕事は遠い存在で、自分が手掛けるとは思っていませんでした。『もりのしょうぼうだん』にいたっては、キャラクターのものはあまりやらなかったので、私にとって新しい挑戦でした。」ただ、絵本画家の仕事を通じて新しい想いも生まれた。「絵本は読んだ人の心を癒やしたり、元気を与えられるものだと思っています。自分の作品が、たくさんの人の目に触れて心を伝えられる事は、この上なく嬉しいし、やりがいのある仕事だと気づきました。これからも絵本を始めとした出版メディアを通じて世の中の役に立ち、少しでも人を癒し元気付けられるような作品を生み出していきたいと思っています。」
みやじまさんの絵本が拡がっていき、たくさんの人に癒やしと元気を与えられるといいですね。
みやじまみほこの絵本こどもの頃は当たり前であったかもしれませんが、小さな気づき、小さな音にも耳を傾けられる心を大切に忘れずにいて欲しい、日常の当たり前に気づける心を大切に過ごして欲しいという気持ちで作りました。 心のゆとり、優しさを大事に思える人間性を育むような作品を作りたかったです。 大人になると、日常の喧騒の中、小さな気づき、些細な訴えに目を向けなくなりがちですが、そのような事象に大切な教えが含んでいたりすると思うんです。 大人になっても、忘れずにいて欲しいと思って作りました。
この作品は、まず文章があって絵をお願いしたいという事でした。 文章を書かれたもりのひつじかいさんは、こどもの目線で、純粋な憧れの気持ち、仲間割れ、罪悪感、謝る事、許す事、感謝すること、仲良くすることなどを小気味良く表現されていました。 絵本が出来る、子供への教育としての役割を充分果たせている文章だと思いました。 そのような文章に添える絵としては、文章が読みづらい子供さんにとっても伝えられるよう、絵の説得力や、魅力的な色合いや形で絵からでも作品に引き込みたいという気持ちで、制作いたしました。その過程では、もりのひつじかいさんの思いを出来るだけ反映できるよう綿密に打ち合わせをして、キャラクターイメージなどを伺いました。
みやじまみほこのWebサイト https://mihokomiyajima.com/